SEASTAR漁業情報サービス マグロ蓄養

Tuna Farming

マグロ蓄養

現在、世界各地でマグロの畜養が行われています。これはまき網船等で捕獲したマグロの幼魚を養殖地に移送して飼育すると言うものです。

畜養の目的は、市場の動向にあわせ高品質、高付加価値のマグロを育て出荷することです。結果として、限りあるマグロ資源の保護、有効利用にもつながっています。マグロの市場価格はその種類、産地、漁獲時期、品質、冷蔵品であるか冷凍品であるか及び出荷時期等々で大きく左右されます。現在は市場価格の高い南マグロを中心に畜養が行われています。

SeaStar漁業情報サービスは漁獲目的だけでなく、漁獲したマグロの養殖地までの移送、飼育等の総合的管理、生産性向上にも利用されています。

養殖地に近い最良の漁場の選択、継続畜養に必要なタイムリーな幼魚漁獲の計画は重要です。

畜養地(網で囲われた直径30mほどの)に移送しだい、直ちに餌を食べることができるよう、また、マグロの餌を食べるパターンを害する障害、及びストレスを与えないために移送は非常に重要です。

マグロ自身が囲い網の中に拘束されて曳航されていることを知覚しないように、1ノット以下の速度で曳航する必要があります。GeoEyeが提供するSeaStar漁業情報サービスの海流情報は畜養地までの航路(数百マイルに達する場合もあります)の海流の反流を、プランクトン情報は沿岸部で異常発生しがちな赤潮を避けるのに価値のある情報です。曳航船はその他に提供される気象情報、海洋環境情報で適切な航路を選択することができます。

SeaStar漁業情報サービスが提供する気象、海洋情報が熱帯低気圧、台風の発生する季節の畜養管理にも非常に有効であることも実証されています。

最後に、南マグロが市場出荷サイズに届くまでの成長には餌となるいわし類の漁獲も欠くことができません。南マグロ畜養のためにこのいわし類を漁獲する漁船自身にもSeaStarサービスの有効性が認知されることが期待されます。